2012年12月31日月曜日

螺旋海岸notebook・yumbo忘年会・砂漠の流れ者・2012BEST50

12/29

10:30起床し即出勤。朝市はもう混み過ぎで移動もままならない。
夕方ぐらいまで密度の濃い忙しさ。
創一君が帰省前にご来店。
そして今年一番ビックリした、原鉄さんご来店!しかも福ちゃん、こたさんと待ち合わせしており、夢のような状態となった。
続いててるてさん御一行、田多さん御一行もご来店し、しばらく満席となる。
「螺旋海岸 notebook」を読了。写真集も待ち遠しいなあ。
夜、芦田君ご来店。明日から家族旅行だという。交流のあるバンドやミュージシャンについての話、悪徳高速バスの話など22時ぐらいまで。
閉店後、芦田君と別れてナツと萬寿山で食事。料理人が違うのか、いつもと量・質ともに違う気がする。
ナツと別行動。ドンキでバルクを買い、ネットカフェで忘年会用のプリントアウトなどして帰宅。
CD-Rを焼きつつ、内容を聴き返す。今年も色々あったなあ。

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12/30

ハチクマの意思がネットにアップされており、それをナツと喜んで読んで騒ぐ夢を見る。「布団の中で寝る時は間にクッションを入れてほしい」などと書いてある。

10:45に叩き起こされ、雨のなかグズグズと出勤。なぜこんなに寝足りないんだろう。
今日はほぼ一日、忘年会のためのカレー作りに勤しむ。
岩住ファミリーご来店。前野ファミリーに並んで、今年最もお世話になったファミリーだと思う。
関さんとモモさんご来店。楓子ちゃんの誕生会の前に来てくれた。待望のBGM集vol.6を拝受。
米山さんご来店。お土産にとんでもなく有り難いものを頂く。菅野修ファンであることを公言していて良かった!
戸田君ご来店。まだ関さんたちが居たので、期せずして楽しいプレ忘年会となる。
夜は昨日に引き続き田多さん御一行、清水さんと北野君らご来店。今年の営業のシメとなった。
閉店時間にぼちぼち忘年会メンバーが集まる。あゆ子、小野君、大月さん、前野ファミリー、山路さん、瀬戸さん、大森さん、若生さん、藤野君、森君、としお君。0時ぐらいまで、編集した今年のベスト・テイクを聴き返しつつ歓談。たいへん幸せな会となる。
帰りは雨が上がっていた。1時頃帰宅。

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12/31

今日は思い切り寝ようと考えていたので14時まで寝ていたが、あまりにも暇なので起床。
15時過ぎ、ナツは店へ片付け(と若生さんの忘れ物受け渡し)、僕はSEIYUへ買い物に行く。
藤野コレクションより「砂漠の流れ者 ケーブル・ホーグのバラード」を観る。一年をしめるのに相応しいな。
ナツ帰宅後、年越しそばを作る。またそばを茹で過ぎてしまった。
細谷さんとメールのやりとり。

以下、今年のBEST50まとめ(日付順)。
01.【ライヴ】ワッツタワーズ@渋谷 O-West (1/11)
02.【ライヴ】sakana@吉祥寺 マンダラ2 (1/12)
03.【書籍】ジョナス・メカス「メカスの難民日記」(みすず書房)(1/21)
04.【書籍】こるねBooks「鹿沼のポンプ小屋」(こるねBooks)(1/30)
05.【映画】「闇のカーニバル」(山本政志)(2/15)
06.【映画】「トウキョウソナタ」(黒沢清)(2/20)
07.【映画】「CURE」(黒沢清)(3/16)
08.【中古レコード】Occult Chemistry "Occult Chemistry" (7"/Dining Out/1980) (3/24)
09.【ライヴ】さりとて@仙台 PANGEA (4/7)
10.【映画】「北国の帝王」(ロバート・アルドリッチ)(4/9)
11.【ライヴ】Morrissey@仙台 Zepp (4/19)
12.【中古レコード】V.A. "Aurora Music" (Cassette book/かげろう-Assemblage/1984) (4/26)
13.【中古レコード】Randy Newman "Guilty: 30 Years Of Randy Newman" (4CD/Warner Archives-Rhino-Reprise/1998) (5/15)
14.【ライヴ】高玉卓司@仙台 喫茶ホルン (5/20)
15.【演劇】A級Missing Link「限定解除、今は何も語れない」@仙台 エルパーク仙台スタジオホール (5/21)
16.【映画】「ル・アーヴルの靴みがき」(アキ・カウリスマキ)(5/28)
17.【中古レコード】sakana "光線" (CD/SSE Communications/1994) (6/24)
18.【中古レコード】Mania D "Track 4" (7"/Monogam/1980) (7/1)
19.【演劇】劇団無国籍「ゴトウカナエの失踪」@仙台 エルパーク仙台スタジオホール (7/6)
20.【映画】「殺人の追憶」(ポン・ジュノ)(7/10)
21.【映画】「ほえる犬は噛まない」(ポン・ジュノ) (7/17)
22.【映画】「冷たい熱帯魚」(園子温)(8/1)
23.【映画】「オアシス」(イ・チャンドン)(8/21)
24.【映画】「シークレット・サンシャイン」(イ・チャンドン)(8/31)
25.【映画】「ペパーミント・キャンディー」(イ・チャンドン)(9/5)
26.【ライヴ】jugz@仙台 ギャラリーチフリグリ (9/16)
27.【映画】「恋の罪」(園子温)(9/20)
28.【新譜】Donald Fagen "サンケン・コンドズ" (CD/Reprise-Warner Music Japan) (10/16)
29.【新譜】原マスミ "人間の秘密" (CD/Office Pagevan) (10/20)
30.【新譜】Peter Blegvad & Andy Partridge "Gonwards" (CD+DVD/Ape House) (10/23)
31.【発掘音源】sekifu "fledged" (CD-R/葦) (10/25)
32.【写真展】伊東卓「ROOMSⅡ」@仙台 SARP (11/1)
33.【イベント】田口史人「レコード寄席番外編」@仙台 駄菓子屋よしぎの (11/10)
34.【書籍】河添まみこ「映画が私を変えた 『追悼のざわめき』&小人症の妹」(アニカ)(11/13)
35.【写真展】小岩勉「FLORA#03」@仙台 SARP (11/16)
36.【新譜】무키무키만만수 "2012" (CD/Beatball-Superstars) (11/20)
37.【映画】「うつせみ」(キム・ギドク)(11/24)
38.【映画】「ニーチェの馬」(タル・ベーラ)(11/30)
39.【発掘音源】The Velvet Underground & Nico "ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ〈45周年記念ニュー・デラックス・エディション〉" (2CD/Polydor-USM Japan) (12/10)
40.【映画】「春夏秋冬そして春」(キム・ギドク)(12/10)
41.【映画】「演劇1・2」(想田和弘)(12/15・17)
42.【書籍】想田和弘「演劇VS.映画 ドキュメンタリーは『虚構』を映せるか」(岩波書店)(12/17)
43.【映画】「キクとイサム」(今井正)(12/18)
44.【発掘音源】タコ "タコBOX vol.1 甘ちゃん" (4CD/Fuji Super Discs-Disk Union) (12/20)
45.【ライヴ】鈴木健雄クインテット@幡ヶ谷 forestlimit (12/24)
46.【再発】小山景子 "記憶の運河" (CD/Fuji Super Discs-Disk Union) (12/24)
47.【写真展】志賀理江子「螺旋海岸」@仙台 せんだいメディアテーク (12/26)
48.【書籍】志賀理江子・せんだいメディアテーク「螺旋海岸 notebook」(赤々舎)(12/26)
49.【中古レコード】ムーンライダーズ "火の玉ボーイ コンサート" (CD/Moonriders/2011) (12/27)
50.【映画】「オープニング・ナイト」(ジョン・カサヴェテス)(12/27)
 

2012年12月29日土曜日

uramado outfits vol.5・記憶の運河・螺旋海岸・オープニングナイト

12/22

目が覚めたら薄暗くて、「まだ早朝だな」と思ったが、時計を見たら10時だった。雪がちらついており曇天。朝市経由で出勤。
今日は忙しくてドタバタになるような事もなく、かといって心配になるほど静かになるということもない、程よいお客さんの出入りだった。昼過ぎに岩淵さん、麓さん、阿部理沙さんが揃ってサンタ帽を被ってご来店。
阿部さんから「すなもよう」他の作品のDVDを頂戴する。高城さんの話を聞いたばかりなので、マンガみたいな展開だ。
夜、ナツは「サンタクロースをつかまえて」の初日を観にフォーラムへ。20時過ぎに創一君を連れて戻る。森君の事務所名問題など、もろもろの課題について語り合ううち23時となる。

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12/23

まだ9時ぐらいだろうと思ったら11時になっていた。もはやジタバタしてもしょうがない時間なので普通に出勤して普通に仕込みをする。
今日もまた程よいお客さんの出入りとなった日。素晴らしい。岩住君とビリー君ご来店。
19時閉店。今週は体調の波が激しくて大変だった。
雪のなか帰宅。メールを書いたりお土産を準備したりゆっくり風呂に浸かったりしてダラダラと過ごす。

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12/24

6:30ぐらいに目覚ましが鳴る寸前に起床。「息子」の三國連太郎のように極寒のなか支度をして、7時過ぎに出発。自転車で駅前まで行き、8時の高速バスに乗車。車内で久しぶりにマンガを読む。ウシジマくんがまだ続いており、ストーリーは何がどうなっているのか分からないがやっぱり面白い。
13:30新宿着。例によってまずユニオンへ。満を辞してsakana「洗濯女」LPを購入。個人的には最近不作な気がする6Fも一応覗いておこうか...と行ってみたら、Liquid Liquid "Dig We Must"の初回や、Christopher Reeves/Peter Jenningsの7"など、手頃な拾い物があった。
ネットカフェで30分ほど休憩し、15:30に幡ヶ谷forestlimitへ。
着いたらいきなり鈴木健雄クインテットの面々がリハの準備をしていて、もう既に場が出来上がっている。後飯塚瞭さんだけでなく、金田一さんもヴァイオリンを弾いているので驚いた。訊くと、浩一郎さんから譲り受けた楽器なのだという。高田洋介さんのサックスが気持ちいい。
工藤さんの到着が遅れるというので所在なくブラブラ。大谷君からPANの7"を買ったり、お米ちゃんや長谷川さんや細谷さんや福岡さんとヘラヘラしたり、朝さんとムキムキマンマンスの話をしたり、久々に会う田村君、佐藤さん、井伊さん、小林君、前島さん、鈴木さんなどマヘルの面々と挨拶したりする。前回のショーボートから入ったという戸谷さんというドラマーにも初めてお会いできた。
やがて工藤さん到着し、久下さん、中尾さん、西村さん、さらに小山景子さんと娘さんが同じ空間に居たりする段になると、密度が濃過ぎて時空が歪む。こういうのが福岡さん企画の面白いところだなあ。
開場後、西川さんと話すうち、気付いたらお客さんが場内にすし詰めになっていて、なんだか場所を取るのが悪い気がして、荷物置き場になっている脇のDJブースの中にすっぽり入ってみたら広々としてて悪くないので、ずっとそこで観ることにする。
最初はジジキから。リハで工藤さんや中尾さんが首を傾げながら練習していた曲で、結局完成形の見えないまま本番となったので、どうなるんだろう?と思っていたが、もう10年ぐらい演奏している曲のように演奏するので笑ってしまった。
続いてPAN。前にアートランドで観た時はまだUSツアーの時の編成だった筈だから、小林君、芦田君を含む今の布陣は、ヘタすると違うバンドになってるんじゃないか?と思ったし、実際、まろやかなコーラスと大らかな流れに乗った大谷君の歌が出てきた時は、「おっ、随分変わったな」と思ったものだけど、あの柄崎さんのスタイルが全編に貫かれているのは見事な効果を生んでいたし、もはや金子さんの境地に達したのではないかと思われる大谷君の歌とも相俟って、ちゃんとPANの新生面を示したものになっていると思った。
次は待望の小山景子さん。ドラムが娘さんで、ベース西村さん、ピアノ工藤さんで「春の丘」を2回演奏。「再びのバビロン」とか聴きたかったなあ、などと贅沢は言うまい。目の前に小山さんが居て歌っているというだけで充分。
次はマコメロジー。今井さんと作ったという曲が泣けた。それにしてもお米ちゃんの持つまろみはやはり注目に値すると思う。
そして期待の鈴木健雄クインテット。これは間違いなく今夜の最高のバンドだった。○○野郎Aチームも真っ青の、ばけもののような風体で登場した朝さんが金田一さんと抱擁した時点で目頭が無意味に熱くなる。鈴木さんが発信器を鳴らし、朝さんが音を出し始めた途端に、胸をしめつけられるような感動をおぼえる。いつも思うことだけど、朝さんほど心に直接触れてくる音を出すドラマーは世界中探しても居ないと思う。この美しさ、怖さはハンもミルフォードもとっくに超えている。しかしこうやっていくら賛辞を重ねても追いつかないぐらいの場所に朝さんは居る。
素晴らしきノイズを浴びて空洞のようになった状態で登壇し、マヘル始める。リハをしていないため、あらかじめ配られたスコアをめぐってその場で指示を出され演奏。返しがどうなっているのか把握する余裕なく、ほぼ工藤さんの声・ギターと戸谷さんのドラムを聴きながら弾く感じ。名曲「休日出勤」に参加できたのが嬉しかった。
最後は再びジジキが演奏してしめるという粋な演出。工藤さんは相変わらず超人だった。
終了後、物販で小山さんのCDを購入。LPはいくら探しても見つからなかったから、今回の再発はとても有り難い。
出際に朝さんと挨拶できて良かった。
打ち上げには出ず、小林君と新宿まで一緒に移動。別れてから立ち食いで鴨汁そば。今日初めてのまともな食事かもしれない。
ライヴでは疲れなかったのに、京王新線のホームからネットカフェへの徒歩で疲れてしまった。ほぼ即寝。

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12/25

6:30起床。早めに出るに越したことはないと思い、すぐさま新宿を出て東京へ移動。ちょうど7:36の仙台行きがあったので乗車。即寝するが首が右にガクンと折れて強烈な痛さで目を覚まし、また寝て...という事を30回ぐらい繰り返しながら9:40頃仙台着。駐輪場から自転車を出し、ベースを担いで朝市で買い物。
10:40頃ホルン着。いつもの仕込みをする。
今日は瀬戸さん、大典さん、小濱君、伊藤さん、としお君ら友人知人が多くご来店。皆さんの顔を見て日常に戻る。
夕食を作ることにして19:30に早退け。SEIYUで買い物して帰宅。
買って来たレコードを全て聴き、最後に小山さんの「記憶の運河」を聴く。まずライナーを読んで、自宅録音でPOLY-800を使用しているという事実に興奮する。実際に音を聴いて更に興奮。なにこれ名曲しか入ってないじゃないか。
ナツ帰宅、ラーメン作る。
食後ダラダラ過ごすうちに疲れと眠気マックスとなり、早めに就寝。

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12/26

9:50にものすごい北風の音で目が覚めて、「キタカゼトタイヨオ」の事を思い出す。
朝市経由で出勤。
甲斐さんと清水さん、入れ代わりでぷりぷりさんご来店。ぷりぷりさんは志賀さんの展示を観に来たと言うが、偶然その場にいた女性の方も他県から観に来ていたと言う。
そういう事もあってか、やはり年内に観ておこうと思い立ち、一時店を抜けてメディアテークへ。志賀さんの「螺旋海岸」を観る。
写真の事をよく知らない僕にとって、基本的に志賀さんはよくカレーを食べに来てくれる「お客さん」なわけだが、この展示を観る体験を通して、一気に「とてつもなく凄いお客さん」に変貌してしまった。もちろん、ずっとホルンにポスターを貼っていたわけだから志賀さんの写真は観ていないわけじゃないけど、実際にあの夥しい点数の写真を観るまでは、(当たり前だが)本当に観たことにはならなかった。立ち並んでいるのは写真という物質だけど、繰り返しジャズのテーマのように現れる表象が連綿と心に蓄積して、なおかつ『意味』から強引に引き離されて意表を突く刺戟的なイメージが現れもするので、とてもスリリングかつ感覚が満たされるような、有機的な喜びを味わうことができた。
ぽーっとして一旦店に戻るが、やはり我慢出来ずに戻って、受付でテキスト集「螺旋階段 notebook」を購入。しばらく読み耽る。あれらの写真の背景にあるもの、そこに至る志賀さんの時間が詳細に言語化されており、心を揺さぶられる。特に北釜の人々の言葉が出てくるくだりになると、ううっと泣けてきそうにさえなる。
18時頃、ナツは前野家へオーブンを借りに行き、そのまま早退け。
森君、としお君ご来店。森君は食事してすぐに若生さんとのユーストをしに行く。
22時過ぎ帰宅、ナツ作の鍋で夕食。
メール返信などしてダラダラと過ごす。

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12/27

10時起床し即出勤。朝市が年の瀬特有の混み具合になり始めた。
春名さんから寒中見舞いのカード、大場さんから見事なパンの詰め合わせが届く。こういうのは本当に嬉しいなあ。
各種支払いなどしにあちこちへ行く。今月の経営はじつに苦しかったが、なんとか乗り切れそうだ。
今日はかなり静かということで、「螺旋海岸 notebook」の続きを興奮のうちに読み進める。
16:30早退け。今日届いたムーンライダーズ「火の玉ボーイ コンサート」を聴く。これは去年のライヴの「プレミアムーンチケット」という特別席に付いていたCDで、この手のライダーズの非売品で唯一持っていなかったものなので、ようやくこれで一区切りついた感じだ。しかし、仙台電力ホールの演奏が入っててビックリしたな。
豚肉とコンニャクとタケノコの炒め物を作る。ワンパターンだけどこれが一番手早く出来る。
ナツ帰宅、食事。
メール返信など片付ける。
藤野コレクションより、ずっと観たかった「オープニング・ナイト」を観る。カサヴェテスはいつも金太郎飴的な映画を撮るというイメージをずっと持っていたけど、「オープニング・ナイト」はそんな勝手な思い込みを楽しく裏切ってくれる、時に気味悪く、時にきらびやかな変化に富んだ映画だった。 こんなに寒々しいストーリーなのに、豊かな重層的な作りにワクワクさせられる。そして何もかもがカッコイイ。いわゆる現代的なシュッとしたカッコ良さではなく、予想を遥かに超えたマジックを見せられた時にだけ感じるカッコ良さ。

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12/28

10:30頃起床し即出勤。
今日もまた静か。昨日よりちょっといいかな?というぐらい。おかげで志賀さんの本はレクチャーの章を全て読み終えることができた。9回目・10回目のレクチャーは、もうやめてくれというぐらい泣ける。
忘年会で作るカレーのことをぼちぼち考え始める。
夜、城田君ご来店。ようやく밀양のCD-Rを渡せた。
18時頃ナツも城田君もデモへ出かける。
としお君、森君ご来店。岩淵さんの映画の事など話す。
帰りは雪が降る中、SEIYUに寄って買い物をして帰宅。
滞っていた日記のまとめを2時ぐらいまでかかって書く。この一週間は気付いたら色々あったんだな。

2012年12月22日土曜日

演劇2・演劇1・キクとイサム・すなもよう・ヲンナコドモ

12/15

RaincoatsのブートLPを見つけて喜ぶ夢を見て、10:30ぐらいに起床。雨のなか出勤。
明日が投票日ということで、ちょっとぼんやりする隙があると選挙の事を考えている。まさか民主、ましてや自民や維新に投票する愚かな人は日本には居ないと僕は固く信じているけれども、それでもふと、いい知れない不安が心を過る。
夜、ナツの太っ腹な提案により、仙台フォーラムへ「演劇」を交替で観に行くことになり、取り敢えず今日は僕が夜の回の「演劇2」を観に行く。
上映時間2時間50分ということだけど、始まったが最後、平田オリザのやる事なす事、およびそれを克明にとらえる想田監督の聡明さに胸がすく想いが連続で去来し、僕には一種の「ヒーローもの」のように思えて、またすぐに最初から観たいと思うほど面白かった。極端な話、あの映画に出てくる平田オリザ以外のすべての人物がダメ人間に見えてしまうぐらいの素敵さだ。事前にパンフを読んだり評判で目にしていた「ロボット演劇」のシーンはさほど気にしていなかったけど、実際に観たらムチャクチャ面白い。
フォーラムを出る時は完全に平田オリザの影響を受けて、あの超フラットで穏やかな微笑をたたえて自転車に乗り、たいへん幸せな気持ちでホルンへ戻る。
森君ととしお君がちょうど帰るところに行き会ったが、相変わらず事務所の名前は決まっていないようだった。
23時頃帰宅。藤野君から借りた映画を観ようかなと思っていたけど、やはり今日は「演劇2」の余韻を残しておきたい。

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12/16

10時台起床。片平小で投票し、ゆっくり出勤。
南陀楼さんご来店。昼は異常な忙しさだったが、その後極端なまでに静かになる。
睦子さんご来店。「演劇」の話が出来る相手が居るのは嬉しい!
夜、若生さん、藤野君、創一君らが遊びに来る。選挙の結果は夜には分かっていたが、1時頃までひたすらバカ話に邁進(または逃避)する。こうなったら、このメンバーで国を作っちゃう方が賢いような気がした。

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12/17

9:30頃颯爽と起床、ナツと仙台フォーラムへ駆けつけ、「演劇1」を観る。青年団の周到な稽古風景や、ツアーの段取り確認、劇場での一致団結した仕込み風景やリハーサルの様子など、芝居作りの細部を見せてくれる。僕はフラスコのおかげで演劇の世界につま先だけ突っ込ませてもらった経験があるから、こうした風景には少しだけ馴染みがある。あのストイックで一心な機動力は、ライヴハウスなどでは絶対に見ることのできない、演劇独特のものだと思う。ああいうものを想田和弘のような人が映画にすることには深い意義があるし、演劇を知らない人にこそ広く見て欲しい映像だと思う。それにしても志賀廣太郎までが仕込みやバラシに参加しているのには驚いたけど、やはりそういうのも素敵だなあ、演劇だなあと思った。「2」同様、要所要所で無音になる演出も非常に効果的で、何やら得体の知れない、暖かいものを感じる。終わり方も最高。やっぱり全然長さを感じさせない内容だったことに驚嘆。
終了後、想田監督の関連書籍「演劇VS.映画」を購入し、隣の喫茶ビジュウで食事。ハヤシライスとエスプレッソ。お店の人に「ホルンの方ですよね?」と声をかけていただき、嬉しいようなくすぐったいような気持ちになる。
ホルンで片付けをし、本格的に風邪をひく前に先に帰る。
16:30頃ナツ帰る。
(このあとの記憶無し)

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12/18

10時起床、朝市経由で出勤
風邪気味でフラフラする。里ちゃんともちゃん来るが、熱っぽい感じもあるので、必要な仕込みを全て終えてから、15時ぐらいに早退けする。
夜までバッタリと睡眠。
ナツ帰宅後、夕食。復調。
藤野コレクションから今井正監督「キクとイサム」を観る。これは傑作...。メロドラマ的に流されない屈強な画面と相俟って緊張感を維持し、次の展開を暗示する音楽が凄い。現代ならむしろ都会の人間の方がキクたちに優しくするのだろうけど、寒村の大らかなコミュニティーの中でキクたちが守られている描写を見ていると、実際はこうだろうなと思う。もちろん、物語の進展の中でそのゆるやかなコミュニティーが無自覚な差別へと崩れてゆくさまが、何よりも哀れなんだけど。

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12/19

10:30頃ナツ先に出勤。 僕はなかなか起きられず11:20ぐらいに出た。
今日は冷え込み厳しく、非常に静か。
濱田さんご来店。2月のライヴの相談。楽しくなりそう。新作のラフミックスを頂戴する。
19時頃店を抜けて近所のtiki-potoへライヴを観に行く。最初に出たWagaさんは3年前にプレハブ食堂で対バンして以来。テルミンを鳴らしている姿が印象に残っていたので、シンプルな弾き語りに意表を突かれる。一見朴訥とした語り口の底に、そこはかとないユーモアとサイケな手触りがある。続いてcero高城さんの弾き語り。風邪で絶不調ということだったが、このまえYouTubeで観た、似たようなコンディションのRandy Newmanに比べれば全然ちゃんとしたパフォーマンス。あんな声、よく出るなあ。噂に聞いていた「鬼火」のカヴァーはあまりに美しくて、高城さんがシングルにして出せば売れるんじゃないかと思ってしまった。学生の頃に作ったという最後の「すなもよう」は名曲だと思った。
藤野君来ており少し話し、ホルンへ戻る。途中、高城さんがホテルへ向かって歩いていたので、
ホルンに寄ってiPadで場所を確認し、高城さんをホテルまで送る。
閉店後、僕はSEIYUで買い物して帰宅。夕食。
今日届いたSteely Dan "Janie Runaway"、Donald Fagen "Countermoon"のプロモ盤を開封。"Janie Runaway"は数種出ている"Two Against Nature"のプロモの一つだが、これは他のと違ってエディットver.が収録されていない。まあジャケがいいのでコレクターズ・アイテムか。"Countermoon"は逆に、エディットが入ってるけど盤のみ。
葛根湯を飲んで早めに寝る。

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12/20

今朝はナツが「演劇1」を観に行くため早起きして先に出る。僕は10:20頃ゆっくり出勤。
今日も間違いなく静かだろうと思っていたら、昼は驚愕の忙しさだった。
13:30頃ナツ出勤するも、忙しさは依然として変わらず。
志賀さん、純子さん、森君らご来店。風邪っぽさは抜けたものの、労働でヘロヘロとなりあまり接客出来ず。
18:30、夕食を作ることになりSEIYU経由で先に帰宅。
ポストに大場さんと千夏さんのone too many morningsのカードが届いていた。
風呂掃除、洗い物片付ける。今日届いたSteely Dan "Cousin Dupree"プロモ、タコ "BOX vol.1 甘ちゃん"を開封。"Cousin Dupree"は、エディット収録のこのプロモよりもストックコピーのCDシングルの方が断然レア。
鶏だんご鍋を作る。ナツ帰宅、夕食。
「冷たい熱帯魚」DVD特典のコメンタリーを見始めるが、急激に眠くなる。
布団に入ってタコBOXをiPodで聴きつつブックレットを熟読。ヲンナコドモ!死人に口なし!

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12/21

10時過ぎ起床し朝市経由で即出勤。
今日は成り行きで一日中仕込みをし続けていた気がする。
森君ご来店。事務所名はどうなったのだろう。
18時ナツはデモへ。創一君ご来店。東京の土産話を聞く。その後、北野君、藤野君が連続でご来店。
ナツが里ちゃんとデモから戻り、20:30頃先に帰る。SEIYUで買い物。
日記まとめ作業、メール送信などする。
ナツ帰宅、夕食。
創一君が奇跡的にiPhoneで録音していた8/19の音源を送ってもらったので、早速聴いてみる。これは嬉しいなあ。

2012年12月15日土曜日

ニューせんだいノート・倫敦から来た男・雲国土・オアシス・マカロニ

12/11

10時起床し、朝市経由で即出勤、即仕込み。
昼は慌ただしく過ぎ、ようやく日常に戻った感。お昼、健一さんご来店。メディアテークで上映をした帰りに寄って下さった。
夕方、交替の早退けをさせてもらう。Vol.1に寄り、「エクソシスト特別版」DVDを500円で購入。帰宅して特典映像を観るが、どうも「ディレクターズカット版」の特典映像と同じものなような気がしてならない。「エル・トポ」の音効係を呼んでSEを入れてもらった、というくだりは初めて聞いた気もするんだけど...うーん。いずれにしてもディレクターズカット版はやや冗漫な印象があったので、そのうち本編を観直そう。
灯油を買いに行き、メール書きなどする。
22時過ぎナツ帰宅。甲斐さん編集の「ニューせんだいノート」が出来上がり、何冊か頂いて来た。表紙、本文ともに小岩さん撮影による人形群が網羅されており、ポンコレラの歴史を詳細にナツが語ったインタビューもあり、とても有り難い一冊となった。この冊子自体が、フリーながら見所多く読み応えもあり、今後店に置けるのが嬉しい。
今日は東京へ引き上げる直前の細谷さんとか、薄田さんなどもご来店したらしく、タイミングが合わなくて残念だった。
親子丼を作り夕食。タル・ベーラ監督「倫敦から来た男」を観る。やはり順番として、これを観てから「ニーチェの馬」を観るべきだったとは思うが、これを先に観ていたら「ニーチェの馬」を観たかどうかは分からない。少なくとも、観たとしてもかなり後回しになったかもしれない。ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、レーナールト・イシュトヴァーンなど、役者の顔が皆凄くいい。娘に襟巻きを買ってあげるくだりは淋しくて好きだなあ。
芦田君から土日の録音が送られて来たので、取り敢えず土曜日のをiPodに落として寝ながら聴く。

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12/12

今日もズルズルと寝てしまい10時起床。10:40ぐらいにTSUTAYA、朝市経由でゆっくり出勤。
昨年のページェント期間と同じく、今年もかなり静かな日が続く。コツコツと仕込み。
福田さんから頂いたマクラウドのサンプルをメガプレイ。
夕方、藤野君ご来店。2DAYSの反省というか回顧。
18:30ぐらいにナツ早退けし久美子さんと遊びに出かける。
夜、森君ととしお君ご来店。新事務所のネーミングを考えて欲しいというので「オフィスなごり雪」をはじめとする名前をいくつか提案したがことごとく却下される。
22時頃森君たちが帰り、極寒のなか帰宅。忘年会の準備、コピー作業、メール送信など片付ける。森君の事務所の名前を考えるうち、「オフィス来夢来人」「オフィス萬寿山」「オフィス酒と泪と男と女」などの果てに、「オフィスSWITCHBACK」という最高にクールな名前を思いつく。
1時前にナツ帰宅。豆大福を食う。

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12/13

10時起床し即出勤。仕込み、足りない材料あり2回買い物に出る。疲労。
あまりにも静かで心配になる。やはり冬はこうなのか。
15:40ぐらいに早退け、藤野君宅へ行く途中、梅田町に住んでいた頃にたまに行っていた古本屋が営業しており、懐かしくなって入る。待ち合わせ場所で創一君と合流、藤野君宅へ。
藤野君宅で目にしたVHSコレクションは映画好きの夢であり、原盤コレクションはレコード好きの夢であり、いたがきの巨大バナナケーキはスウィーツ好きの夢である。いまどきこんなに夢のある家も珍しい。そしてやはり、ここでも禁断の話題に黒い花が咲く。
今日返却したのとほぼ同じ本数のVHSを借りて、20時頃ホクホクと藤野君宅を辞す。
近くのコンビニで作業後、SEIYUで夕食の買い物して帰宅。IGLOOの作業を一気に片付ける。
ナツ帰宅、おでん作る。
しばらく前に買ってあった「オアシス」を観る。奇妙な事に、2回目の鑑賞のほうが感動が大きく、見事に涙腺を刺激されてしまった。

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12/14

10時台起床し即出勤。今日も静かなんだろうな〜と思っていたら、ムチャクチャ忙しい昼となった。看板の所に1個、みかんを置いたのが良かったのかもしれない。
18時、ナツは新作プラカード人形を手にデモへ。
藤野君ご来店。20時頃、里ちゃん、久美子さん、めぐたんと共にナツ戻る。
閉店10分前、討議の結果僕が夕食を作ることになり先に帰る。SEIYUで買い物。
豚肉とコンニャクと豆苗の中華炒め、豆腐とネギの味噌汁を作る。
ナツ帰宅し夕食。
藤野君から借りた「マカロニ」を観る。20年ぐらい前に何度も観た映画だが、現在はDVD化されていないのか、レンタルで見かけなくなってしまった名作だ。印象は全く変わらず、やはり素晴らしい作品である。ジャック・レモンの「おかしな二人」も観たいなあ。

2012年12月11日火曜日

ウイークエンド・DOGU・ワイルドアニマル・春夏秋冬そして春

12/6

今日も微妙に寝坊して10:40頃に出る。かなりの強風。自転車に乗っていると顔に落葉がバンバン当たる。
昼過ぎ、かなり静かなのでIGLOO作業のため早退けする。Love RecordsでCDの外袋をまとめ買いする。店長さんと近況話す。いくつも異なるデザインで出ているSlitsのPeel Sessionsの'89年版があったので購入。
ネットカフェで밀양のジャケ、インサートの作業。2時間ほどで終了し、フリーダムでコピー。裁断料など入れても随分安くしてもらう。
18時過ぎ帰宅。洗い物片付け、メール返信など。
ジャケ組み立て、CD焼き作業に精を出す。
22時前にナツ帰宅、夕食。
その後も黙々と2時過ぎまでCDを焼き続け、袋詰めをし続ける。映画が観たい。

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12/7

やはり微妙に寝坊して10:30ぐらいに出る。朝市経由で出勤。日に日に寒さが増している気がするが、昨日みたいな強風よりはマシだ。
今日も静かだろうなあと油断していたら昼はなかなか忙しかった。が、やはり昼を過ぎると劇的に静かになる。
夕方、森君が青年団の俳優の方々を連れてご来店。
17:30頃、久しぶりに強力な長い揺れが来る。棚の物が落ちたりはしなかったので大したことはないといえば大したことはないのだけど、やはり精神衛生上良くない。
地震のためにデモが中止となり、僕は準備のため早退けすることになる。ゆっくり風呂に浸かってから楽譜の整理、荷物出しなどする。
20時過ぎに大月さんが迎えに来て機材を積み、火星へ。山路さん、あゆ子と合流。
今日は芦田君が遅くなるだろうし、ナツも店が終わってから来るので、取り敢えず4人でやってみましょうかと2曲ほど練習するが、死んだ魚みたいな演奏になる。
ナツ合流し、本格的に練習。23時前まで、2日間のライヴ用に用意した曲を練習。
練習を終えて帰り支度が終わった頃に芦田君来る。新幹線が2時間ぐらい遅れたのだという。2日間の打ち合わせをして散会。
帰宅後、残りのCDRを2時過ぎまでかけてコツコツと焼く。ナツと最近の懸案事項について話す。

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 12/8

8時台に起床。ナツが先に出勤。僕は一服してから9:30頃出勤。
今日はライヴのため時間をずらして10時開店するも、昼までものすごく静か。普段から12時開店と周知しているわけだから当たり前か。
一度、楽譜などの忘れ物を取りに戻る。
東風より、出来上がった「サンタクロース」のパンフが送られてくる。「砂漠」スタッフによる激早&いい仕事。
夕方の閉店時間近くになり、yumboメンバー、藤野君、triola波多野さんと手島さんらが合流。
17時前にナツはtriolaを連れてSENDAI KOFFEEへ移動。ホルンで主に芦田君のユーフォの練習などしておく。
冷たいみぞれの降るなか、17:30頃にSENDAI KOFFEEへ。ちょうどsakanaがリハを始めるところだった。西脇さんとポコペンさんにお会いしたら緊張するかなと思っていたが、不思議とお顔を見たらホッと緊張がほぐれた。sakanaのリハが始まり、あの歌声とギターの音が一気に溢れ出て来て圧倒される。本当に恐ろしいほどの凄い音楽だと思う。
機材の不調などもありやや押してyumboセッティング、triolaとの曲のチェックをササッと済ませ、開場。今夜もかなり寒いので、お客さんには申し訳ないことをした。12月の週末のイベントは難しいのだけど、今日は知り合い多数のご来場があり、とても有り難かった。
最初にyumbo。仙台では今年最後ということで気合いが入る。今日はパンゲアのクニさんがPAということで、かなり快調。お風呂に入っているような気持ちで演奏出来た。triolaと演奏するのは頼もしくて楽しかったなあ。
続いて、待望のsakana。今年はなんだかんだ言って吉祥寺に1回しか観に行けなかったから、最後の最後に物凄い贅沢をさせて貰っているなと思う。今回の選曲は名盤campolanoからと新曲(完璧。素晴らしい!)が中心で、曲ごとに「おお、おお!」と唸ってしまうのだけど、途中で不意打ちのようにロッキンチェアを演ったりもして、心憎い構成だった。しかしながらお二人は今日の新幹線で帰らねばならない事情で、演奏は短め。3時間ぐらい聴いていたいものだ。sakana終了後に、ちょこちょこっとご挨拶。相原さんがポコペンさんや西脇さんのサインをもらっていて羨ましくて、盗もうとしたが失敗に終わる。
ラストはtriola。波多野さんらしい軽やかで伸縮自在なコンポジション、手島さんとの息の合ったパフォーマンスが楽しい。歌ものが意外とはまっていたけど、個人的には「DOGU」とか「交わらない線」というような曲の、プログレッシヴなインストが好きだなあ。triolaのライヴ中、sakanaのお二人が帰京のため退場。triolaがバタバタとお見送りするという微笑ましい場面もあった。
イベント終了、撤収後、triola、yumbo、藤野君、創一君、相原さん、大森さん、森君らでホルンに移動しささやかに打ち上げ。今日はほとんど店の労働をしていなかったので、張り切って10人分のカレーを出す。歓談しつつ明日の盛岡への移動の打ち合わせもする。途中、ウイスキーとアイスクリームを持った岩住君が登場し、一時混沌とするが、明日の移動に岩住君が協力してくれるという予想外の展開となる。こういう人が居るから、バンドというものが維持出来るのかもしれない。
打ち上げ散会となり、ナツと自転車で帰宅。今夜こそ映画を...と思っていたが、さすがに時間も体力も無し。今日届いた、sakana収録の「lakeside / song」を聴く。sakana収録のオムニバスを集める過程で見落としてしまっていた1枚だが、これは目から鱗が落ちる逸品だった。

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12/9

13:30頃に起床。午前中に起きて映画を観ることを密かに画策していたのに。
14:30頃、芦田君、あゆ子、大月さんと機材をパンパンに乗せた藤野君来て拾ってもらい出発。triolaと山路さんは岩住君に乗せてもらい、既に盛岡入りしているという。
道中はsakanaをかけまくる。「my dear」「Little Swallow」「Blind Moon」「光線」。
盛岡市内に入ってからは予想以上に路面状況が悪く、スロー運転ということもあり17:45ぐらいの到着となった。 会場の九十九草へ。馬場さん、米山さんと合流。急いでセッティング、必要最低限のチェックを済ませて開場。やはり20分押しぐらいになってしまい申し訳なく思う。
東屋〜九十九草のスタッフの皆さんのホスピタリティー溢れる姿勢(飲食店の鑑である)と超快適な楽屋のおかげで本番前にかなりリラックス出来た。特に東屋の手打ちそばが美味で、これだけでも盛岡を満喫した気分になる。
今日はtriolaからスタート。場所に音がよくフィットしており、羨ましい。yumboって大抵の場所でフィットしないからなー。
続いてyumbo本番。今日は波多野さんたちが早めに会場を出なければ帰れないということで、時間との戦いになってしまったけど、ともかくあの内容を盛岡で演れて良かったと思う。僕のボンヤリのせいで時間オーバーの状態でtriolaがガーッと嵐のように去って行ったあと、粛々と演奏を続け、最後に「悪魔の歌」で終了。
撤収後、大月さん、山路さん、芦田君を乗せた岩住カーと別れ、ナツ、あゆ子と共に藤野カーで出発。帰りは高速の路面も凍っていて、60〜80キロぐらいで慎重に走る。持って来たsakanaは聴き尽くしたので"Pretzel Logic"をひたすらリピート。車内で禁断の話題となり爆笑に次ぐ爆笑となる。長者原SAで食事休憩。
1:30頃に帰宅。日記のまとめなどする。明日は早起きして映画が観られるだろうか?

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12/10

10:30に起きるつもりで目覚ましをかけていたのに、結局13時過ぎまで寝てしまう。
起きてすぐにコーヒーを入れ、キム・ギドク監督「ワイルド・アニマル」を観る。パリの風景の中で観るチョ・ジェヒョンはショーン・ペンっぽい危うさがある。チャン・ドンジクはなんかトータス松本みたいだなあと思っていたけど、観ているうちにどんどん良くなる。映画としてはもちろん面白いけど、ドニ・ラヴァンは女の子とイチャイチャしているシーンしか無かった気がするな...。
15時過ぎ、ナツとゴリラ食堂へ。唐揚げ定食。店内で「サ・ヴァ、サ・ヴィアン」が流れて幸せな気分になる。
ナツと別れ、ホルンへ。放置していた8日の宴の片付けと仕込みをする。
19時ぐらいに作業全て終わり、久々にタワーへ。ポイントがたまっているので、小一時間悩んだ末、ヴァン・ダイクの3rdの紙ジャケと、バナナ45周年記念2枚組版の日本盤を購入する。バナナは手持ちのブートとかなり被っていると思うけど、いくつか初見のトラックもある。かといって6枚組版を買う財力は無く、この選択となった。しかし悩んだなー。
21時前に帰宅。郵便物を作ったり、メールの返信を少しずつ書いたり、ポコペンさんと西脇さんの日記を読んで泣きそうになったりする。
今日2本目のキム・ギドク監督「春夏秋冬そして春」を観る。「受取人不明」や「うつせみ」の時も思ったけど、これキドク映画の中で一番好きかもしれないなあ。
メール送信などいくつか済ませ、日記のまとめ作業。iPodでバナナ2枚組を寝ながら聴くことにする。

2012年12月6日木曜日

ゆきゆきてクリスマス・悪い男・ピナバウシュ夢の教室・旭人君

12/1

10時台起床。出勤前にYAMAHAに寄って明日のライヴ用の鈴を探すが見つからず。
開店からしばらくの間、嘘かと思うほどの静けさ。ナツと二人、「ニーチェの馬」のような感じになる。
引き続き鈴を求めてCan Doへ行ってみたが鈴は無し。オモチャのホルンやケーナを衝動買いするが、これらは結局使い物にならなかった。結局、新星堂でちょうど良い鈴を発見。
店に戻ってから徐々に忙しくなり、気付いたら満席になっていた。こういう人の流れの合致って本当にミステリーだ。そんなさなかに岩住ファミリーご来店。
夜、藤野君、大森さん、森君ととしお君ご来店。
閉店後、先に帰宅。ナツも22時過ぎ帰宅。
楽譜の最終的な整理などする。マクラウドから「Kumokokudo」7"完成の報せ。

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12/2

9時頃起床。藤野君、あゆ子来て機材積み、五橋で大月さんを拾って出発。
2012年のベスト・アルバムを道中聴き続ける。藤野君相手に「ニーチェの馬」の素晴らしさを力説する。車中であゆ子の鈴用のリズム譜、僕の連絡ミスで大月さんが持って来られなかったフリューゲルのスコアなど書く。
15時過ぎ代官山着。芦田君と合流し晴れ豆へ。間もなく全員集まる。yumboリハ。波多野さん、お米ちゃん、小堀さん、篠原さん、関さんとの練習も兼ねているので少々時間かかる。おそるおそる麓さんに「さみしい」の歌をお願いしたら快諾して下さった。
メンバー数名と小堀さんとで、近くのカフェでお茶する。マロッキアートというものを頼んでみる。甘くて濃くて量が少ない。
さやさんと植野さんがちらっと来たらしいけど会うタイミングを逸する。
福田さんからマクラウドの驚くべき特典内容を明かされる。これはやばい。
岩淵さんの新作短篇+トレイラー上映からイベント開始。早くもスピンオフが!
続いて麓さん。秋葉原で対バンした時はバタバタしていてまともに聴けなかったが、今日はじっくり聴く。「メリークリスマス」は自分にとってちょっと異質な歌だと言っていたのが、他の曲を聴くとよく分かる。麓さんはどちらかというとランディ・ニューマン型の作家であって、あの歌に期待されるようなタイプでは決してない。いくつか「岩淵君の好きな曲を」とカヴァーを歌ったけど、彼自身の曲の方が断然良い。
続いてyumbo。演奏直前になって、場内SE用にDan Hicksのクリスマス・アルバムをかけてもらっていたことを思い出す。
本番は忙しい3部構成で、割と最近の曲/ゆきゆきて聖歌隊との「現実」曲/嘘の町と悪魔の歌という構成。ゲストの皆さんは非の打ち所がなかったと思うけど、yumboの演奏は(もちろん僕を中心に)すっとこどっこいだったなあ。それでもアンコールを頂き、麓さんとのさみしい、ゲストを加えた全員での家で終了。
ご来場いただいていた春名さん夫妻、野田さん、西宮さん、長谷川さん、堀尾さんと梅田さん、mooolsの内野さん、一平さんとツユコさんらと話したり、斉藤さん有泉さん、岩淵さんらと労をねぎらい合ったりする。
機材をまとめて会場から出たら雨。前回の下北インディーの時と同じく、斉藤兄弟の優しい方の人が駐車場まで一緒に荷物運びを手伝ってくれた。
出発後、まっすぐ首都高〜高速へ。佐野SAで食事。だんだん聴くものが無くなってきてiPodでyumboだけをシャッフルし始めたら、緊張するのか知らないが全員が眠らずに仙台に着いた。
4時過ぎ帰宅。晴れ豆に頼んだDVDの音質をちょっとチェックするつもりで観始めて、結局最後まで聴いてしまった。

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12/3

14時台に起床。
昨日の録音をCD-Rに落としつつ、再度聴き返す。
16時頃出て朝市で買い物し、ホルンへ。仕込み、片付けなど。最近落札した「冷たい熱帯魚」「オアシス」のDVDが届いていた。
ナツと合流しコーヒー飲む。平和。
北目の味の横綱に初めて入って食事。人気店らしく相席となる。お客さんの入れ代わりも激しい。毎日ヘトヘトになるだろうなあ。SEIYUで買い物して帰宅。
「冷たい熱帯魚」の特典ディスクを観る。メイキング、舞台挨拶など。でんでんカッコイイ。
キム・ギドク監督「悪い男」を観る。チョ・ジェヒョンは「鰐」「受取人不明」で観ているが、この役が一番ハードかもしれない。過去に喉を切られて声を失った、という裏設定があるらしいが、後半、路上で声を絞り出す演技はとても効果的。最後のショットはなぜか「トラック野郎」を思い出して笑ってしまった。

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12/4

午前中に大月さんが楽器を取りに来たようだが、爆睡していた。
ギリギリまで寝て10時過ぎ起床。ナツは先に出勤していた。
出勤時は雨。昼は普通に忙しくなったが、不思議と晴れてからは静かだった。
17時頃に早退け。TSUTAYAに寄って出たところで創一君に行き会う。「ニーチェの馬」を強く薦めておく。
SEIYUで夕食の買い物をして帰宅。洗い物を片付け、細かいメール連絡やダビング作業などする。
22時過ぎナツ帰宅。ベーコンとマッシュルームとドライトマトのスパを作る。
先日レンタルDVDの予告篇を観て気になっていた「ピナ・バウシュ 夢の教室」を観る。画面から流れ出る生命感が正視できないほどまっすぐで美しい。「コンタクトホーフ」は老人版もあるらしいけど、ぜひ観てみたいなあ。

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12/5

10時過ぎ起床。微妙に寝坊。朝市経由で出勤。
忙しい時間帯が過ぎてダラダラしているところへ、生田ちゃんが旭人君を抱いて現れる。買い物に出ていたナツが戻り、偶然ご来店の久美子さんも参入。まるで甥っ子が生まれたかのような歓びを感じる。
その後も佐藤さん、若生さん(밀양の素晴らしいジャケ原画を持参してくださった)、濱田さん、藤野君、としお君と、友人の連鎖が続き有り難い一日だった。
閉店後、メディアテークでの打ち合わせを終えたナツ戻り、帰宅。
「밀양㐧一集」の文字情報をまとめる作業。併行してメールのやりとり、twitterでの宣伝、日記のまとめなどするうちに2時を回ってしまった。

2012年12月1日土曜日

サニー・ブレス・アニマルキングダム・ニーチェの馬

11/26

13時台起床。
14時頃、ナツとホルンへ。細谷さんと清水さんのビデオ・インタビューを受ける。雑談のような感じでいいと言うので、本当に雑談のつもりで2時間ほど話す。
終了後、清水さんから、今井さんの事を知らされる。
打ちひしがれつつ、火星へ移動し夕食。久しぶりのセイロンカレー。
ナツはホルンへ作業しに、僕はTSUTAYA、SEIYUに寄って帰宅。
寒さのせいか、頭痛。メールのやりとり、郵便物作りなど。
ナツは風邪っぽいということで早めに寝る。ちよじも元気がなくずっと寝ている。ハチクマだけが元気で機嫌が良い。

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11/27

9:50起床。風が強くひときわ寒い。
久々に純子さんご来店。カレーで元気になってくれるといいが。
一昨日届いた、岩淵さんとの対談が掲載された「CDジャーナル」を読む。ドナルド・フェイゲンのアー写にしばし見とれる。
ナツが風邪気味ということで早退け。先週は僕が不調だったから、一人で閉店まで働くのは久しぶりだ。
帰りにTSUTAYAに寄り、観たいものを片っ端から借りる。
カン・ヒョンチョル監督「サニー 永遠の仲間たち」を観る。おやつ映画の部類に入る作品だと思うが、感動のラストまで集中力を途切れさせずに観せる技のレベルが高い。こういう、とてつもなくしょうもない映画に成り下がる可能性が充分にあるのにギリギリのラインでそうならない(させない)センスこそが韓国映画だと思う。コ・スヒ目当てで観たけど、大人のポッキ役のキム・ソンギョンも良かったなあ。

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11/28

10:30起床、即出勤。
水曜としては慌ただしい昼。落ち着いてから各支払いを済ませる。何も支払わずに済んだら大金持ちになれるな...と、全く意味のないことを考える。
中里さんから電話あり、パンフの写真変更の件など。
貝羽君ご来店。来年のヨーグルトきの子との共同企画のチラシを持って来てくれた。今回もてるてさんの絵がいい。
ナツは今日も大事を取って早退け。
夜、藤野君ご来店。12/2および8,9の話など。
SEIYUで夕食の買い物をして帰宅。白菜と春菊と鶏肉のうどんを作る。
キム・ギドク監督「ブレス」を観る。終始、怪演に目が離せなかったパク・チアは、観終わってから「コースト・ガード」のヒロインだったことに気付いた。

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11/29

10時前に起床、朝市経由で出勤。今にも降りそうな天気だが降らず。
今日はダブル仕込み。
昼が終わって15時ぐらいに、ナツ早退けする。
遠藤さんご来店。ボーダレスアートクラブのカレンダーを頂く。カレンダーって大抵貰っても要らないようなものばかりだけど、これは理想的。
夕方、創一君と若生さんご来店。徐々に忙しくなる。夜は森君ととしお君ご来店。副鼻腔の話をして森君に怖がられる。
閉店後の片付けが長引き、22時過ぎ帰宅。ナツ作のおでん、うどん。
デヴィッド・ミショッド監督「アニマル・キングダム」を観る。イーストウッド見習い、みたいな演出。肝心な所をすっ飛ばす感じは韓国の誰かに似ているが、韓国映画のような緩急は無く、むしろズブズブと生暖かい沼に沈み込んでいくようだ。「ポープ」の、一見普通なんだけど実はメチャクチャなキャラクターがかなり好き。

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11/30

10時起床、朝市経由で出勤。相本久美子の「チャイナタウンでよろめいて」が流れていて耳を疑った。確か、アレンジは矢野誠だったな...。
金曜の今日は驚くほど静か。ナツはプラカードに色を塗ったり、僕は図書館をブラブラしたりする。
夜、清水さんと志賀さん、てるてさんらがご来店。
18時、ナツはデモへ。20時前に戻ってから、早退けさせてもらう。
帰宅して洗い物を片付け、メール連絡、途中だった楽譜の作業の残りをやってしまう。
ナツ帰宅して夕食。
タル・ベーラ監督「ニーチェの馬」を観る。かなり期待度が高く、オープニングからワクワクさせられる画面だったが、150分間、一秒も落胆させられることなく終わった。ラストはヘタなホラー映画など問題にならないぐらい怖い。しかしこの映画ほど、観ながら食べているスナック菓子の臭いが合わない映画は無いな。